・小児鍼(はり)の適応となる疾患と適応年齢について説明します。
小児鍼(はり)で改善が見られる症状は下記です。
疳の虫、夜泣き・寝つきが悪い、おねしょ、食欲がない
下痢・便秘、体調がすぐれない、ごろごろとあまり動こうとしない
アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、小児喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症など)
神経質、落ち着きがない、集中力がない、チック症、発達障害
風邪症状(風邪をひきやすい、微熱が続く、鼻水、咳、発熱)
などの症状に効果的だと言われています。
しかし、効果の現れ方は個人差があるので誰もがすぐに改善というわけではないです。
継続的に治療を続けて体質をしっかりと改善していくことが重要になってきます。・小児鍼(はり)で言われる『疳の虫(かんのむし)』についても説明します。
疳の虫とは、特に乳幼児期に多い精神的ストレスの事を言います。
キーキー声、物を投げつける、夜中によく泣き叫ぶ、驚いて飛び起きる、食欲不振、下痢、乳吐きなどが主な症状です。
このような状態を放置したり、過度にしかりすぎると、さらに感情的な障害としてひきつけ・チック症・夜尿症などさまざまな状態に発展してしまう事があります。
下記に書いたような症状が見られる場合は疳の虫の場合が高いと考えられています。
•顔色が悪く青白い。
•眉間や鼻根(目と目の間の鼻が始まる場所)の上に青すじ(静脈の怒張)がみられる。
•食欲が平素より落ちて、ぐったりしている。
•髪の毛が逆立っている。
•おへその周りが赤くなる。
•表情に明るさがなく、原気がない。