小児鍼(はり)は、直接肌に刺さずに行う鍼治療です。
では、どのような鍼を使うのかご紹介をしていきます。小児鍼(はり)は上記の様な鍼を使います。
使用する鍼の写真を見てみると、刺すような形状をしていないのがわかります。
小児鍼では、基本的に、このような鍼を使って子どもの体を軽くさすったり、優しく叩くように、またはスタンプを押すように刺激をする鍼がほとんどです。
小児鍼は刺すのではなく『接触鍼』・『擦過鍼』と呼ばれています。
・皮膚に優しく触れたり、擦るだけの鍼を使用することが多いです。この鍼を治療に取り入れることにより、子どもの体を優しく刺激することによって自律神経などを整えたり免疫力を高めていきます。
次に、どのような体の部位や場所に使用するのか説明をしていきます。
小児鍼(はり)は、症状によって様々な場所に治療を行いますが、基本的には体全体を刺激していきます。その中で症状にあった場所をより重点的に行います。
おねしょが気になるのであれば膀胱と関係のあるツボを刺激したり、咳が出るのであれば肺に関係をしているツボを刺激します。
初めて小児鍼(はり)を行う場合、子どもは怖がると思います。
そのような時は、親御さんに抱っこをしてもらい安心した常態で治療を行います。
慣れてきたらベッドに寝かせたりイスに座らせた状態で治療することも可能です。
このように、小児鍼(はり)は刺さないので子どもへの負担も最小限で治療を行うことが出来ます。
・最近では小児鍼(はり)にもディスポーザブル(使い捨て)の鍼があります一番下の画像はセイリンという国内の鍼メーカーから出ているディスポーザブル(使い捨て)の小児鍼(はり)です。
鍼灸治療は安全面を第一に考えていますので子どもにも安全に行う事が出来ます。
金属アレルギーなどが気になる場合は、通常使う小児鍼(はり)は金属製になるため事前に相談しましょう。